アジア・大平洋地域産昆虫類のタイプ標本および一般標本データベース (AIIC) にようこそ

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オニヤンマ <i>Anotogaster sieboldii</i> (Selys, 1854)

オニヤンマ Anotogaster sieboldii (Selys, 1854)

アジアを中心に人口の爆発的増加により、今日では地球規模で食糧増産が求められています。 農産物の安定的供給にあたっては、病害虫の制御方法の確立や有用昆虫類の利用の拡大が望まれています。 このような状況にあって、研究の基礎となる昆虫類の種情報の体系化とネットワーク化は著しく遅れ、3000万とも5000万とも推定される熱帯地域の昆虫類の膨大な種数とあいまって、応用研究の進展を阻んでいます。 現在知られている約100万種の昆虫はそのわずか数%にすぎず、今後熱帯地域を中心に膨大な種の昆虫が発見される可能性を残しています。 日本の昆虫については、日本産昆虫目録データベース(1989,1990)で28,937種の記録があり、その後の増加により現在は3万種余りが発見されています。 このように膨大な種数を含む昆虫類については、その正確な同定とともに種情報の集積と体系化、利用のためのネットワーク化が必要不可欠であると考えられます。 近年種多様性の問題とあいまって生態学的見地からの昆虫類の研究は盛んですが、その基礎となる種の同定には多大の時間と種情報の集積が必要と言わざるをえません。 また、アジア各国では、害虫類の種情報の集積と正確な同定技術の確立は、農業振興上きわめて重要と考えられます。

今回、すでに膨大に蓄積されつつある日本を含む東アジア、太平洋地域産の昆虫種情報の体系化とネットワーク化を推進し、アジアでの昆虫類の種情報センターAIIC (Asian Insect Information Center)の基礎を確立させる目的で、AIIC データベースの構築を開始しました。 具体的には、国内には、日本だけでなく、海外調査によってもたらされたアジア・太平洋地域産の膨大な昆虫標本があり、それらに基づいて記載された新種等のタイプ標本類が多数所蔵されています。 まず第一に、国際的にもその構築が切実に求められている、全国の大学・国立研究機関・自然史系博物館等に所蔵されている、アジア産昆虫類タイプ標本のデータベース化を行い、アジアで最も重要な昆虫情報資源の体系化を行おうと思います。

さらに、これまで個々の研究者が蓄積してきたアジア産昆虫類に関する種情報を集積、体系化してネットワークを介して国内外の一般研究者に広く公開し、アジアにおける昆虫種情報インフラの充実をはかることを目的としています。

現在、第一段階として、九州大学所蔵のタイプ標本および一般標本の一部ファイルを公開しました。引き続き国内他大学、研究機関、博物館等のファイルも順次公開していく予定です。

タイプ標本データベース

一般標本データベース

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データベースについて

AIICは、テキストデータベース管理システムSIGMAにより運用されています。
本データーベースは日本学術振興会科学研究費基盤研究(A)(代表者:多田内 修)の補助を受けています。
本データベースは、研究・教育用に無料で公開しています。

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812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1
九州大学大学院農学研究院昆虫学教室内
AIICデータベース係(担当: 多田内修)
E-mail: tadauchi@kyudai.jp